無料ではじめる
記事一覧へ
職務経歴書 実績 書き方職務経歴書 実績 例文職務経歴書 実績 数字がない

職務経歴書の実績の書き方と例文 — 業務内容との違い、数字がない場合、編年体・キャリア式の選び方

📄 キャリア・評価

職務経歴書の実績欄は、「何を担当していたか」ではなく「何を変えたか」を伝える場所です。
実績文の型と、日報・週報・評価シートなど手元の記録から採用担当者に伝わる実績文を作る手順、形式の選び方をまとめます。

業務記録→実績文の手順
職種別の例文
読了目安 13分

📋 目次

  1. 業務内容と実績は違う
  2. 実績文の基本の型
  3. 業務記録から実績文を作る手順
  4. 数字で書ける実績、数字がない実績
  5. 形式を選ぶ — 編年体・逆編年体・キャリア式
  6. 職務要約・業務内容・実績のつなげ方
  7. 職種別の実績例文(営業・販売)
  8. 職種別の実績例文(事務・管理部門)
  9. 職種別の実績例文(エンジニア・企画)
  10. 提出前のチェックリスト

PART 1

業務内容と実績は違う

職務経歴書でよくある失敗は、実績欄に業務内容を書いてしまうことです。業務内容は「担当していた仕事」、実績は「その仕事で出した結果」です。採用担当者が知りたいのは、あなたが入社した後に何をしてくれそうか、その根拠となる過去の結果です。

業務内容(担当していたこと)実績(その結果)
法人営業として既存顧客を担当担当顧客への定期訪問を見直し、追加受注を前年より増やした
経理として月次決算を担当資料の提出依頼の方法を統一し、締め作業の遅れをなくした
Webサービスの開発を担当検索機能を改修し、表示までの待ち時間を短くした
人事として採用業務を担当面接日程の調整方法を見直し、応募から面接までの日数を短くした

業務内容も職務経歴書には必要ですが、それだけでは「同じ仕事をしていた他の応募者」との違いが伝わりません。同じ仕事の中で、あなたが何を工夫し、何が変わったかが実績です。

💡 採用担当者の視点

採用担当者は短い時間で多くの職務経歴書を読みます。実績が業務内容の中に埋もれていると、読み飛ばされてしまいます。実績は箇条書きで、業務内容とは分けて書くのが基本です。

PART 2

実績文の基本の型

実績文は、次の3つの要素で書くと、短くても伝わる文章になります。

要素内容例
課題・状況どんな状況や課題があったか受注入力の手順が担当者ごとに異なり、ミスが多かった
行動自分が何をしたか手順を統一し、チェックリストを作成した
結果何が変わったか(数字があれば数字で)入力ミスが減り、新人も単独で入力できるようになった

✍️ 基本の型で書いた実績文

受注入力の手順が担当者ごとに異なりミスが多かったため、手順を統一しチェックリストを作成。入力ミスが減り、新しく配属されたメンバーも配属初月から単独で入力できるようになった。

職務経歴書では、文末を「〜した」「〜を達成」のような常体や体言止めで書くことが一般的です。一文が長くなりすぎないように、60〜80字程度を目安にします。会社によっては敬体を好む場合もあるので、全体の文体をそろえることを優先します。

⚠️ 主語をあいまいにしない

チームで出した結果を書く場合は、自分の役割を明確にします。「チームで〜を達成。うち私は〇〇を担当」と書くと、面接で詳しく聞かれたときにも説明しやすくなります。

PART 3

業務記録から実績文を作る手順

職務経歴書を書くときに一番難しいのは、過去の実績を思い出すことです。日報、週報、自分用のメモなど、業務の記録が残っていれば、それを材料に実績文を作れます。

1

記録を集める

日報、週報、月報、目標管理シートと自己評価シート、評価面談のメモ、メール、作った資料などを集めます。手元にないものは、覚えている範囲で書き出します。

2

「結果が出たこと」に印をつける

記録の中から、何かが変わった、完成した、改善した、防いだ、と言える項目に印をつけます。

3

同じテーマをまとめる

同じ目的の作業をまとめ、一つの実績にします。例えば、手順書作成、チェックリスト作成、新人への説明は「業務の標準化」としてまとめます。

4

型に当てはめる

まとめた実績を、課題・状況 → 行動 → 結果の型で一文にします。

5

応募先に合わせて選ぶ

応募する仕事で求められている力に近い実績を上に置き、関係の薄い実績は削ります。

業務記録から実績文への変換例

業務記録(日報・週報のメモ)実績文
請求書の送付漏れ1件、原因確認/送付記録の表を作成/チームに共有、運用開始請求書の送付漏れを防ぐため送付記録の表を作成し、チームで運用を開始。以降、送付漏れは発生していない。
新人2名のOJT/質問が多い項目をまとめる/手順書化新人2名のOJTを担当し、質問の多い項目を手順書に整理。2名とも配属2か月で単独での業務対応が可能になった。
失注理由を毎月一覧化/チーム会議で共有/提案資料の見直し失注理由を毎月分析してチームで共有し、提案資料の改善につなげた。

表の内容は書き方の例です。

💡 記録は在職中に残しておく

退職してから実績を思い出そうとしても、資料にはもうアクセスできないことがほとんどです。在職中から、自分の仕事の結果を一行ずつ記録しておくと、職務経歴書を書くときに大きな助けになります。社外秘の情報は、記録の段階から具体名を伏せておきます。

PART 4

数字で書ける実績、数字がない実績

数字で書ける実績

売上、件数、期間、人数など、数字で示せる実績は、数字を入れることで伝わりやすくなります。ただし、数字だけでなく、その数字が何を意味するのかが分かるように、比較の基準(目標、前年、前任者など)を添えます。

書き換え前書き換え後
売上目標を達成。担当エリアの年間売上目標を達成(達成率108%)。新規顧客の開拓が全体の3割を占めた。
問い合わせ対応を担当。月平均約200件の問い合わせに対応し、回答テンプレートの整備で当日中の一次回答を定着させた。
採用業務を担当。年間約30名の中途採用を担当し、面接日程の調整方法を見直して応募から面接までの日数を短縮。

数字はすべて書き方の例です。

数字がない実績

数字で表しにくい仕事でも、実績は書けます。防いだこと、仕組み化したこと、他の人の手間を減らしたこと、ビフォー→アフターの4つの切り口で考えると、書ける実績が見つかります。

  • 契約書の確認手順に社内規程との照合を加え、条件の不一致を締結前に見つける体制を作った。
  • 属人化していた月次の締め作業を手順書にまとめ、担当者不在時も他のメンバーが対応できるようにした。
  • 社内向けのよくある質問ページを作成し、総務への同じ内容の問い合わせを減らした。

⚠️ 数字を盛らない

面接では、職務経歴書の数字について詳しく質問されることがあります。根拠を説明できない数字や、実際より大きく見せた数字は、信頼を大きく損ないます。正確に覚えていない数字は「約」をつけるか、数字を使わずに変化で示します。

PART 5

形式を選ぶ — 編年体・逆編年体・キャリア式

職務経歴書には、履歴書のような決まった様式はありません。一般的には次の3つの形式があり、どれを選ぶかで実績の並べ方が変わります。

形式並べ方向いている人実績の書き方
編年体式古い職歴から順に時系列で書く転職回数が少なく、経歴に一貫性がある人在籍企業・部署ごとに業務内容と実績を書く
逆編年体式直近の職歴から順にさかのぼって書く直近の経験が応募先の仕事に近い人直近の実績を厚く、古い職歴は簡潔にする
キャリア式職務やスキルの分野ごとにまとめる転職回数が多い人、複数の職種を経験した人分野ごとに、どの会社での実績かを添えて書く

どの形式でも、実績文の型(課題・状況 → 行動 → 結果)は変わりません。分量はA4用紙で2枚程度に収めると読みやすいとよく言われます。実績を全部載せるより、応募先で活かせるものを選んで厚く書く方が伝わります。

社内表彰や評価も実績になる

社長賞などの社内表彰、改善提案の採用、プロジェクトリーダーへの抜てきなども、実績欄に書けます。ただし表彰名だけでは社外の人に伝わらないので、「何が評価されての表彰か」を一文で添えます。人事評価の結果そのもの(評価記号など)は会社ごとに基準が違うため、書くとしても補足にとどめ、評価された行動や成果を中心にします。

PART 6

職務要約・業務内容・実績のつなげ方

職務経歴書は、一般的に「職務要約」「職務経歴(業務内容と実績)」「活かせる知識・スキル」「自己PR」などで構成されます。実績はその中心ですが、他の欄とつながっていると、全体として一貫した人物像が伝わります。

欄役割実績とのつながり
職務要約経歴全体を3〜5行で伝える最も伝えたい実績を一つ、要約の中に入れる
業務内容担当した仕事の範囲と規模を伝える実績の前提となる状況(担当数、チームの人数など)を示す
実績担当した仕事で出した結果を伝える課題・状況 → 行動 → 結果の型で箇条書きにする
活かせる知識・スキル応募先で使える力を伝える実績の中で使った力を挙げる(根拠のないスキルを並べない)
自己PR強みと、応募先での活かし方を伝える強みを示す実績を一つ取り上げ、具体的に説明する

✍️ 職務要約に実績を入れた例

営業事務として5年間、法人向けの受注・出荷管理を担当してきました。受注入力の手順の統一とチェックリストの導入により、入力ミスの削減と新人の早期戦力化を実現しました。今後は業務改善の経験を活かし、部門をまたいだ業務の標準化に携わりたいと考えています。

💡 一つの強みを軸にする

職務要約、実績、自己PRで別々の強みを語ると、印象が散らばります。応募先で一番活かせる強みを一つ決め、それを示す実績を職務要約と自己PRの両方で使うと、読む人の記憶に残ります。

PART 7

職種別の実績例文(営業・販売)

以下は職種別の実績文の例です。数字や内容はすべて書き方の例なので、自分の経験に合わせて置き換えてください。

法人営業

  • 既存顧客約40社を担当。定期訪問の頻度と内容を見直し、追加受注の件数を前年より増やした。
  • 新規開拓で業界別の提案資料を作成し、年間で新規取引先を10社獲得。
  • 失注案件の理由を分析し、価格以外の要因(導入支援の不安)に対応する説明資料を作成。チーム全体の提案に活用された。

個人営業・販売

  • 店舗の売上目標を12か月中10か月で達成。来店客への声かけの手順をスタッフ間で統一したことが寄与。
  • 顧客の購入履歴を整理し、季節ごとのお知らせを送る仕組みを作った。再来店のきっかけとして定着。
  • 新人スタッフ5名の接客指導を担当し、指導用のチェックリストを作成。

PART 8

職種別の実績例文(事務・管理部門)

一般事務・営業事務

  • 受注入力の手順を統一しチェックリストを作成。入力ミスが減り、新人も配属初月から単独で入力可能に。
  • 営業担当からの資料作成依頼の受付方法を一本化し、依頼の抜け漏れをなくした。
  • 紙で管理していた顧客台帳を表計算に移行し、検索と更新にかかる手間を減らした。

経理・財務

  • 月次決算において、各部署への資料提出依頼の時期と様式を統一し、締め作業の遅れをなくした。
  • 支払い前の照合手順を追加し、二重払いの可能性があった案件を事前に発見。
  • 経費精算の差し戻しが多い項目を分析し、申請画面への注意書き追加を提案・実施。

人事・総務

  • 入社手続きのチェックリストを作成し、入社前案内から初日の手続きまでを標準化。手続き漏れをなくした。
  • 社内の申請書を一つのページに集約し、申請書の場所に関する問い合わせを減らした。
  • 面接日程の調整方法を見直し、応募から面接までの日数を短縮。

PART 9

職種別の実績例文(エンジニア・企画)

エンジニア

  • 検索機能の改修を担当し、表示までの待ち時間を短縮。テスト観点の事前レビューを導入し、リリース後の重大な不具合はゼロ。
  • 障害対応の手順書を整備し、夜間の一次対応を当番制で回せる体制を構築。特定メンバーへの連絡集中を解消。
  • 手作業で行っていたデータ抽出を自動化し、毎週の集計作業を不要にした。

企画・マーケティング

  • 新商品のキャンペーンを企画・実施し、問い合わせ件数を前年同時期より増加させた。過去施策の結果を整理し、反応の良い訴求に絞り込んだ。
  • 営業部向けの提案資料の型を統一し、資料作成の依頼から納品までの日数を短縮。
  • 顧客アンケートの設問を見直し、商品改善に使える回答を集められるようにした。

カスタマーサポート

  • よくある問い合わせを月1回製品担当に共有する場を設け、製品の説明文の改善につなげた。
  • 回答テンプレートを30件整備し、新メンバーが配属初週から一次回答できる体制を作った。

PART 10

提出前のチェックリスト

職務経歴書を書き終えたら、提出前に次の項目を確認します。

☐ 実績欄に、業務内容ではなく結果が書かれている

☐ 各実績が、課題・状況 → 行動 → 結果の流れになっている

☐ チームの成果の中で、自分の役割が分かる

☐ 数字には比較の基準(目標、前年など)がついている

☐ 面接で根拠を聞かれても説明できる内容だけを書いている

☐ 社内でしか通じない用語、部署名、システム名を一般的な言葉に置き換えた

☐ 取引先名や社外秘の情報を出していない

☐ 応募する仕事に関係の深い実績を上に置いている

☐ 文体(常体・敬体)が全体でそろっている

💡 面接の準備も兼ねる

職務経歴書に書いた実績は、面接で「詳しく教えてください」と聞かれる可能性が高い部分です。一つひとつの実績について、背景、工夫した点、苦労した点、結果を1分程度で話せるようにしておくと、面接の準備にもなります。

よくある質問

Q. 実績はいくつ書けばよいですか?

一つの職務(在籍企業や部署)につき、3〜5個程度が目安です。多すぎると一つひとつの印象が薄くなるので、応募する仕事に関係の深いものを選んで書きます。

Q. 数字で表せる実績がまったくありません。

数字がなくても、防いだこと、仕組み化したこと、他の人の手間を減らしたこと、ビフォー→アフターの切り口で実績は書けます。「手順書を作り、担当者不在時も業務が止まらないようにした」のような実績は、多くの企業で評価されます。

Q. チームで出した成果は、自分の実績として書いてよいですか?

書いて構いませんが、チームの成果と自分の役割を分けて書きます。面接で自分の担当部分について詳しく聞かれても答えられる範囲で書くことが大切です。

Q. 前職の売上や顧客名を書いてもよいですか?

前職の機密情報にあたる内容は書かないのが基本です。具体的な取引先名は「大手製造業」「地方自治体」など一般的な表現に置き換え、売上の金額なども、公表されていない情報であれば割合や規模感で示すなどの配慮をします。

Q. 短い在籍期間の職務でも実績を書くべきですか?

短い期間でも、取り組んだことと結果があれば書きます。結果が出る前に退職した場合は、取り組んだ内容と、その時点での進み具合を書いても構いません。

Q. 業務の記録が何も残っていません。どうすればよいですか?

評価面談の資料や自己評価シート、送ったメール、作った資料のうち手元に残っているものから思い出します。何も残っていない場合は、担当していた仕事を一覧にし、それぞれについて「自分が来る前と後で何が変わったか」を考えると、実績が見つかりやすくなります。

Q. 編年体とキャリア式、どちらで書けばよいですか?

転職回数が少なく、同じ職種で経験を積んできた場合は編年体式か逆編年体式が読みやすく、複数の職種を経験している場合や、特定の分野の実績を前に出したい場合はキャリア式が向いています。迷ったら、応募先の仕事に最も近い実績が一番目立つ形式を選びます。

Q. 職務経歴書の実績と、面接で話す内容は同じでよいですか?

同じ実績について話すのが基本ですが、面接では職務経歴書より詳しく、背景や工夫した点、苦労した点まで話します。職務経歴書は面接で深く聞いてもらうための見出しと考えると、書く内容を絞りやすくなります。

この記事は一般的な情報をまとめたものです。評価の様式・基準・運用は会社によって異なるため、社内の規程とあわせてご確認ください。

PLAN2FOLIO

評価・面談・転職で使える根拠を、今日の一行から

その日やったことを一行書くだけで、職務の成果ごとに整理されます。金曜日には週報の下書き、評価の時期には成果ごとの根拠がまとまります。無料で始められます。

無料で始める →

📄 キャリア・評価

あわせて読みたい

数字で表せない成果の書き方 → 日報の書き方と例文 → 自己評価の書き方と例文 →