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1on1 進め方1on1 質問例1on1 話すことがない

1on1の進め方と質問例 — 部下・上司それぞれの準備、話すことがない時、記録の残し方

🛠️ 仕事の進め方

1on1は、上司と部下が定期的に一対一で、部下の仕事の悩みや成長について話す時間です。半期に一度の評価面談とは違い、評価をつける場ではありません。
準備なしで臨むと雑談か進捗確認で終わってしまいます。この記事では、部下側・上司側それぞれの準備と、そのまま使える質問をまとめます。

部下側・上司側の質問例
記録テンプレートつき
読了目安 12分

📋 目次

  1. 1on1は何のための時間か
  2. 基本の流れ — 30分の時間配分
  3. 部下側の準備 — 何を持っていくか
  4. 部下が上司に聞くとよい質問
  5. 上司側の準備と、聞き方のコツ
  6. 上司が使える質問の例
  7. 話しにくいことの切り出し方
  8. 1on1でよくある失敗と立て直し方
  9. 記録の残し方と、次回へのつなげ方

PART 1

1on1は何のための時間か

1on1は、上司と部下が定期的に一対一で話す時間です。会社によって頻度や長さは違いますが、週に1回から月に1回、15分から30分程度で行われることが多いようです。

1on1と普段の打ち合わせとの違いは、主役が部下であることです。進捗の確認や上司からの指示が中心の打ち合わせとは違い、1on1は部下が困っていること、考えていること、これからやりたいことを話し、上司がそれを支える時間です。

進捗会議1on1
主役プロジェクトやチーム部下本人
話題進み具合、課題、次の作業困りごと、考え、成長、キャリア、働き方
上司の役割確認し、指示する聞き、問いかけ、支援する
ゴール作業を前に進める部下が自分で考え、動けるようになる

⚠️ 進捗確認だけで終わらせない

1on1が毎回「今の案件どう?」で始まり、進捗報告で終わる場合、それは名前が違うだけの進捗会議です。進捗は週報やチャットで共有し、1on1ではそれ以外のことに時間を使うのが理想です。

評価面談・報連相との違い

日本の会社では、期首・中間・期末に上司と面談する仕組みが以前からあり、1on1と混同されがちです。役割を分けておくと、1on1で何を話すべきかがはっきりします。

1on1評価面談(期首・期末面談)報連相
頻度週1回〜月1回など定期的半期または年1回必要なときに随時
目的部下の困りごとの解消と成長の支援目標の合意、評価の伝達とすり合わせ仕事の状況を共有し、判断を仰ぐ
話題を決める人主に部下主に会社の評価制度と上司状況に応じて部下
評価との関係評価をつける場ではない評価そのものを扱う日々の仕事の一部

1on1で話したことがそのまま評価に使われるのでは、と部下が身構えると本音は出てきません。上司は最初に「1on1は評価のための場ではない」と伝え、記録の扱いを約束しておくと、話しやすい雰囲気が作れます。

PART 2

基本の流れ — 30分の時間配分

1on1には決まった形はありませんが、次の流れを基本にすると、話が散らからずに進みます。30分の場合の目安です。

1

近況の確認と前回のおさらい(約3分)

最近の調子や近況を軽く聞くアイスブレイクから入り、前回決めた行動がどうなったかを確認します。いきなり本題に入るより、話しやすい雰囲気が作れます。

2

部下が話したいテーマ(約15分)

部下が事前に用意したテーマを話します。困っていること、相談したいこと、考えていることなど、部下が選んだ話題を優先します。

3

上司から伝えたいこと(約5分)

フィードバックや共有事項があれば伝えます。ただし、この時間が長くなりすぎないように気をつけます。

4

次の行動の確認(約5分)

話した内容から、次回までに誰が何をするかを確認します。部下の行動だけでなく、上司が引き受けたことも確認します。

5

記録(約2分)

話した要点と次の行動を短く記録します。終わった直後に書くのが一番正確です。

💡 テーマは部下が決める

1on1の中心となるテーマは、部下が決めるのが基本です。上司があらかじめ議題を決めてしまうと、部下が本当に話したいことが出てきにくくなります。

PART 3

部下側の準備 — 何を持っていくか

部下にとって、1on1は上司の時間を自分のために使える貴重な機会です。「話すことがない」と感じる人も多いですが、少し準備するだけで、1on1の価値は大きく変わります。

準備の手順

  1. 前回の1on1の記録を読み返し、約束した行動がどうなったかを確認する
  2. この期間の仕事を振り返り、うまくいったこと、困ったことを一つずつ書き出す
  3. 上司に相談したいこと、聞きたいことを一つか二つ選ぶ
  4. 話したいテーマを、前日までに上司に伝えておく(会社の慣行に合わせて)

部下が持っていくテーマの例

分野テーマの例
今の仕事優先順位に迷っている案件がある、進め方について意見がほしい
困りごと他部署との調整がうまくいかない、業務量が多くて手が回らない
フィードバック先週の発表について、良かった点と改善点を聞きたい
成長身につけたいスキルがある、次に任されたい仕事がある
キャリア3年後にどんな仕事をしていたいか、そのために何が必要か
働き方集中できる時間の確保、会議の多さ、チーム内の役割分担

💡 「話すことがない」ときは

話すことがないと感じるときは、「最近うまくいったこと」と「最近少し引っかかったこと」を一つずつ書き出してみます。小さな引っかかりが、話してみると大事なテーマだったということはよくあります。

PART 4

部下が上司に聞くとよい質問

部下から上司に質問することで、評価の基準や期待をはっきりさせることができます。次のような質問は、どの時期でも使えます。

期待と評価について

  • 今の私の仕事で、一番期待されていることは何ですか。
  • 今期の評価で特に重視される点はどこですか。
  • 今の私の仕事ぶりで、続けてほしいことと、変えてほしいことは何ですか。
  • 次の段階に進むために、足りないと感じる点はありますか。

仕事の進め方について

  • この案件で、私が判断してよい範囲はどこまでですか。
  • 今抱えている仕事の優先順位は、この順番で合っていますか。
  • この件について、どのタイミングで報告を受けたいですか。

成長とキャリアについて

  • 私が今後経験しておいた方がよい仕事はありますか。
  • 〇〇の仕事に関わってみたいのですが、どんな準備が必要ですか。
  • チームの中で、私がもっと役に立てる場面はどこだと思いますか。

⚠️ 一度に質問しすぎない

質問を10個も持っていくと、一つひとつの話が浅くなります。1回の1on1で深く話せるのは、一つか二つのテーマです。残りは次回に回します。

PART 5

上司側の準備と、聞き方のコツ

上司にとって、1on1は部下の状態を知り、成長を支えるための時間です。上司が話しすぎると、部下の話を聞く時間がなくなってしまいます。

上司の準備

☐ 前回の1on1の記録と、約束した行動を確認した

☐ 部下の最近の週報や日報、仕事の状況に目を通した

☐ 伝えたいフィードバックがあれば、具体的な場面を思い出しておいた

☐ 部下から事前に届いたテーマを確認した

☐ 1on1の時間を中断されない環境(会議室、通知を切るなど)を用意した

聞き方のコツ

避けたい聞き方おすすめの聞き方
問題ないよね?最近、少しでも引っかかっていることはある?
こうすればいいんじゃない?(すぐに答えを出す)自分ではどうしたらいいと思う?
なんでできなかったの?何があればできたと思う?
頑張ってね。次回までに、私が手伝えることはある?

上司がすぐに答えを出すと、部下は自分で考える機会を失います。まずは部下の考えを聞き、そのうえで必要なら自分の意見を伝える順番にします。1on1の解説では「上司は傾聴を中心に」とよく言われますが、聞くだけで終わらず、相づちや言い換えで「受け取った」ことを示し、最後に次の行動を一緒に決めるところまでが上司の役割です。

💡 沈黙を怖がらない

質問をしたあと、部下がすぐに答えられないことがあります。沈黙は考えている時間なので、上司が急いで言葉を足さずに待つことが大切です。

PART 6

上司が使える質問の例

上司が部下に投げかける質問を、目的別にまとめました。毎回すべてを使う必要はなく、その日のテーマや部下の状態に合わせて選びます。

調子と状態を知る

  • 最近の仕事の調子は、10点満点でいうと何点くらい?その理由は?
  • この2週間で、一番手応えがあった仕事は何?
  • 仕事の量は、今どう感じている?

困りごとを見つける

  • 今、進めにくいと感じている仕事はある?
  • 誰かに頼りたいけれど頼めていないことはある?
  • 私の指示やチームのやり方で、分かりにくいところはある?

成長とキャリアを考える

  • これから挑戦してみたい仕事はある?
  • 1年後にどんなことができるようになっていたい?
  • 今の仕事の中で、もっと伸ばしたいと思う力は何?

上司自身への意見を聞く

  • 私がもっとこうしてくれたら助かる、ということはある?
  • チームの会議や進め方で、変えた方がいいと思うことはある?

PART 7

話しにくいことの切り出し方

1on1では、業務量の不満、人間関係、異動の希望など、普段は言い出しにくいことを話す場面もあります。話しにくいことほど、伝え方を工夫すると話が前に進みます。

部下が切り出すとき

伝えたいこと切り出し方の例
業務量が多すぎる今抱えている仕事を一覧にしてきました。優先順位を一緒に確認していただけますか。
チーム内の人間関係〇〇さんとの作業の進め方で、少し困っていることがあります。どう進めればよいか相談させてください。
異動や新しい仕事の希望今後のキャリアについて考えていることがあり、一度お話ししたいと思っていました。
評価への疑問前回の評価について、次に活かすために、どの点を重視されたのか教えていただけますか。

ポイントは、不満をそのまま伝えるのではなく、相談や提案の形にすることです。事実(仕事の一覧、起きたこと)を用意しておくと、感情的な話にならずに済みます。

上司が受け止めるとき

部下が話しにくいことを話してくれたときは、まず話してくれたことに感謝し、すぐに否定したり結論を出したりせずに最後まで聞きます。その場で答えられないことは、「確認して次回までに返事をする」と約束し、必ず守ります。

PART 8

1on1でよくある失敗と立て直し方

1on1を始めても、何回か続けるうちに形だけになってしまうことがあります。よくある失敗と、その立て直し方をまとめました。

よくある失敗起きていること立て直し方
毎回、進捗報告で終わる1on1が進捗会議の延長になっている進捗は週報で共有すると決め、1on1の冒頭で「今日話したいテーマ」を部下に聞く
上司のアドバイスで時間が終わる上司が話す時間が長く、部下が考える時間がない上司は質問から入り、意見を言うのは部下の考えを聞いた後にする
忙しくて中止や延期が続く1on1の優先順位が下がっている時間を短くしてでも予定どおり行う。15分でも続けることを優先する
毎回同じ話の繰り返し次の行動が決まっていない、または確認していない終わりに次の行動を決め、次回の最初にその結果を確認する
部下が本音を話さない話した内容がどう扱われるか不安がある記録の共有範囲を最初に約束し、話してくれたことに対して必ず何か行動で返す

💡 1on1そのものを振り返る

数か月に一度、「この1on1の時間は役に立っているか、どう変えるともっと役に立つか」を部下に聞いてみます。進め方を一緒に見直すこと自体が、信頼関係を深めるきっかけになります。

PART 9

記録の残し方と、次回へのつなげ方

1on1は、話して終わりにすると効果が続きません。話した内容と次の行動を記録し、次回の最初に確認することで、1on1が積み重なっていきます。

✍️ 1on1記録のテンプレート

日付: 〇月〇日

今回のテーマ: (部下が持ってきたテーマ)

話した要点: (2〜3行)

部下が次回までにやること: (期限つき)

上司が次回までにやること: (期限つき)

次回話したいこと: (持ち越したテーマなど)

記録のポイント

  • 要点だけを書く: 会話をすべて書く必要はありません。決まったことと、次の行動を中心にします。
  • 上司の約束も書く: 部下の行動だけでなく、上司が引き受けたことも書きます。上司が約束を守ることで、部下は1on1を信頼できます。
  • 共有の範囲を決めておく: 記録をどこに保存し、誰が見られるかを最初に決めておきます。個人的な相談の内容は、本人の了承なく他の人に共有しないようにします。
  • 部下も自分用に残す: 1on1でもらったフィードバックや、話した目標は、自分の記録としても残しておくと、評価の時期に役立ちます。

💡 評価面談とのつながり

1on1の記録がたまっていれば、評価面談では「何を話すか」から考える必要がなくなります。期中に話した目標の変化やフィードバックが残っていることで、評価の根拠についての認識のずれも小さくなります。

よくある質問

Q. 1on1の頻度と時間はどのくらいが適切ですか?

会社やチームの状況によりますが、週1回から隔週で15〜30分、または月1回で30分程度が多いようです。大切なのは長さより、決めた頻度で続けることです。忙しいときこそ短くても実施する方が、関係が途切れません。

Q. 部下側で話すことがないときはどうすればよいですか?

最近うまくいったことと引っかかったことを一つずつ書き出す、上司に評価の基準や期待を質問する、来月以降に挑戦したい仕事について話す、などの方法があります。話すことがない状態が続く場合は、そのこと自体を上司に相談してもかまいません。

Q. 上司が話しすぎてしまいます。

時間の配分をあらかじめ決めておくと防ぎやすくなります。部下の話す時間を全体の半分以上にすることを目安にし、上司は質問と確認を中心にします。

Q. 1on1で評価の話をしてもよいですか?

1on1は評価をつける場ではありませんが、評価の基準や期待についての話は、むしろ定期的にした方がよいテーマです。期末の評価面談で初めて期待を知ることがないように、期中に「今の仕事ぶりで期待に届いている点と足りない点」を話しておくと、評価への納得感が高まります。

Q. 1on1と評価面談は何が違いますか?

評価面談は半期や年1回、目標の合意や評価の伝達のために行うもので、話題は評価制度に沿って決まります。1on1は週1回から月1回など短い間隔で、部下が選んだテーマについて話し、困りごとの解消や成長を支える時間です。1on1を続けておくと、評価面談での認識のずれが小さくなります。

Q. オンラインで1on1をするときの注意点はありますか?

できるだけカメラをつけ、通知を切って集中できる環境で行います。対面より表情や雰囲気が伝わりにくいため、上司は意識して相手の話を要約して確認したり、言葉で気持ちを聞いたりすると、すれ違いが減ります。

Q. 1on1の記録は誰が書くべきですか?

どちらが書いても構いませんが、事前に決めておくことが大切です。部下が書いて上司に共有する形にすると、部下が自分の言葉で次の行動を確認でき、主体的に取り組みやすくなります。

Q. 1on1を何回か続けても効果を感じません。

進捗確認だけで終わっていないか、次の行動を決めて次回に確認しているかを見直してください。テーマを部下が決める、上司の約束も記録する、の二つを取り入れるだけでも、話の深さが変わることがあります。

この記事は一般的な情報をまとめたものです。評価の様式・基準・運用は会社によって異なるため、社内の規程とあわせてご確認ください。

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